リコリスグラミー 飼育・繁殖メモ

リコリスグラミーの飼育・繁殖その他もろもろの備忘録です。

リコリスグラミーってどんなお魚?


リコリスグラミーとは、マレーシア・インドネシアのジャングルを流れる小川や湿地帯に住む超小型の熱帯魚です。

彼らの生息地には、落ち葉や土壌の成分が染みだし溶け込んだブラックウォーターという赤黒い水が流れてます。

ブラックウォーターによって彼らの生息地は酸性の軟水という水質になっています。

そして彼らは、このブラックウォーターが流れる川に繁茂した抽水植物水草の中でひっそり暮らしています。

Parosphromenus linkei. "Palangkaraya"

リコリスグラミーは闘魚で知られているベタの親戚です。

空気から直接酸素をとり込む事が出来るラビリンス器官というものを持っているので、酸素が少ない環境でも生活できます。

とても臆病な性格ですが、ベタの仲間だけあってオス同士は美しいヒレを広げて戦います。

Parosphromenus cf. bintan.

繁殖時には情熱的なダンスでメスを誘い、泡で巣作って卵の世話をするという独特の生態を持っています。

Parosphromenus sp."Sentang" 産卵中のペア

リコリスグラミーは現在学名が付いているもので23種類います。

しかし、開発によって生息地がどんどん破壊されており絶滅の危機に晒されている種もいます。

2020年にParosphromenus barbaraeという新種が記載されましたが、すでに生息地は破壊されてしまったという悲しい現実もあります。

Parosphromenus phoenicurus. IUCNレッドリストの「深刻な危機」(Critically Endangered 野生絶滅のひとつ前)に分類されている。

私はこの美しくも儚い生き物に少しでも興味を持ってもらおうと思ってこのブログを始めました。

ただの趣味人なので学術的な事にはあまり詳しくありませんが、自分なりに調べた事や飼育経験で得た知識を公開してます。

誰かのお役に立てればなと思います。

導入編はこちらkn-licorice.hatenablog.com

飼育編はこちらkn-licorice.hatenablog.com

繁殖編(準備中)

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