リコリスグラミー 飼育・繁殖メモ

リコリスグラミーの飼育・繁殖その他もろもろの備忘録です。

パロスフロメヌス・ハーベイF1の成長記録 浮上後〜生後13週目まで


皆さんこんにちは、ナカシマです。

前回、コタ クムニン産のパロスフロメヌス・ハーベイが産卵し稚魚が浮上したことを記事にしました。

今回はその続きで生後3週目から13週目までの稚魚の成長記録をまとめてみました。

少し間が空いてしまいましたが、そのかわり2.5ヶ月分の記録写真をずらっと並べてみましたので是非御覧ください。

3週目

生後3週目

朝夕2回ブラインをお腹パンパンになるまであげています。

換水はほぼ毎日10%ほど。

5週目

生後5週目

ここまでくると稚魚もほどほどに成長し25×25cmの繁殖水槽では手狭になってきます。

稚魚同士のケンカも始まるので4周目のタイミングで稚魚を計数、水槽を別けて飼育密度を下げています。

今回は稚魚が43匹いたので22匹と21匹に別けてそれぞれ43×35cmの特大プラケースに引っ越しました。

水量に余裕が出来たのでここから換水は3日に一度ほどに。

6週目

生後6週目

身体の縞模様がハッキリしてきました。

9週目

生後9週目

鰭が黒く染まる個体がチラホラ出てきました。

稚魚が成長して特大プラケースでも手狭になってきたので、それぞれのプラケースから何匹か掬って新たに用意した30cmキューブに移動させました。

この時点では特大プラケース×2と30cmキューブにそれぞれ稚魚14〜15匹の三本体制で管理しています。

生後9週目で全長1.2〜1.5cmほど

水槽移動時に大きさを測ってみたところ、大体全長1.2〜1.5cmほどでした。

11週目

生後11週目

背鰭と臀鰭の後端にブルーが入る個体が現れました。

オスと思われる個体。背鰭と臀鰭の後端に少し色が出ている。

よく見ると赤い色素も見えるのですが、すぐにブルーに覆われてしまいました。

12週目

生後12週目現在。ほぼオス確定の個体。

11週目の写真と同一個体ですが尾鰭にもブルーが出てきてオス確定だと思われます。

メスと思われる個体の鰭は透明なままです。

尾鰭にも薄っすら青い部分が見える。

ジュエリナエF2のときは14週目でオスの特徴が出てきたので、ハーベイのほうがジュエリナエよりも2週早く色が出てきました。

これが種の特徴なのか飼育環境によるものなのかは分かりませんが、かなり早い段階で雌雄判別出来そうです。

ただ見た感じオスっぽい特徴の個体のほうが多くいるのでオスに偏りそうな気がします。

まぁ2回産卵させてもメスしか出てこなかった種もいるので鑑賞価値の高いオスに偏るのはまだマシですね。

尾鰭にも模様が出ているオス。

また、12週目のタイミングでプラケースを増やしたので現在は特大プラケース×3と30cmキューブの合わせて4本に10〜12匹ずつの密度で飼育しています。

12週目のオス。全長2.2cmほど。
こちらはメスと思われる個体。全長2.0cmほど。

水槽移動時に大きさを計測してみたところ、全長2.0~2.2cmといったところでした。

全体的にオスが大きくメスが小さいです。

13週目

13週目のオス。

1個体だけですが完全に成魚と同じ発色のオスが出てきました。

オス(左)とメス(右)

雌雄もはっきり分かります。

13週目を迎えて

2.5月分の記録を一気にまとめたので長くなってしまいましたが如何だったでしょうか。

今回は月1で成長具合をチェックしつつ水槽を別けて飼育密度をどんどん減らす方向で管理しています。

その甲斐あってか今のところ成長具合も順調で発色も早く11週目から13週目にかけて一気にオスの色が出てきました。

他の個体も徐々に色が出てきているのでこれからが楽しみです。

ただ、性比がオスに偏ってるせいかケンカが多く鰭が裂けてる個体がちょくちょくいるのでもう少し密度を減らしたいところです。

次回は5~6ヶ月目あたりでまた成長記録を出したいと思います。

その時はもっと立派に成長したハーベイの姿をお見せしたいですね。