名前:パロスフロメヌス・デイスネリィ
学名:Parosphromenus deissneri.
大きさ:3.5〜4.0cm
生息地:インドネシア バンカ島
特徴
インドネシアのバンカ島に生息するリコリスグラミーで、これがいわゆる本当の『Parosphromenus deissneri.』です。
他にディスネリーやディズネリーとも呼ばれますが本ブログでは本種の表記を『デイスネリィ』で統一します。
やや大型でスマートな体型のリコリスグラミーで、オスは背鰭・臀鰭・尾鰭に淡いブルードットが一直線に並び、発色次第ではライン状に繋がって見えます。
さらに興奮時はブルーラインより内側が赤褐色になります。
腹鰭の基部は青く、黒い斑模様が入りフィラメントが長く伸びます。
尾鰭はピンテールで真ん中の軟条だけ分岐せず長く伸びます。
メスの鰭はほぼ透明ですが、オス同様尾鰭がピンテールになります。
殆どのリコリスグラミーの尾鰭はラウンドテールで尾鰭の軟条は全て分岐しているため、尾鰭の特徴を知っていれば他種と見分けるのは容易です。
模様がよく似ている種にジュエリナエがいますが、前述の通り尾鰭の特徴で見分けることが出来ます。
他にピンテールになるのはリンケイやフィラメントーサスですが、こちらは模様で見分けることができます。
定期的にディスネリーという名前のリコリスグラミーがショップに入荷していますが、その殆どは本種ではなく全く別のリコリスグラミーです。
これはリコリスグラミーの分類が進んでいなかった時代にあらゆるリコリスグラミーをデイスネリィとして輸入していた時の名残りです。
残念ながら本物のデイスネリィは自生地の破壊等で数が減っており、入手するのは非常に難しいです。
その他の写真
オスの写真
メスの写真
フィンスプレッディング
産卵時