リコリスグラミー 飼育・繁殖メモ

リコリスグラミーの飼育・繁殖その他もろもろの備忘録です。

パロスフロメヌス・フェニクルスF1の成長記録(2023年10月24日生)


皆さんこんにちは、ナカシマです。

今回は2023年10月生まれのF1フェニクルスさんの半年分の成長記録です。

インスタグラムに投稿していた写真を並べて、未投稿の写真を少し追加してあります。

最後にまとめとオマケの話があります。
記事公開時点でオマケの話が少し抜けていました。

よろしければ是非ご覧ください。

生後1週目

2週目

3週目

6週目

7週目

11週目

オス?

メス?


全長2.0cmほど

12週目

オス


メス

13週目

オス

メス

15週目

オス

メス

16週目

オス

メス

19週目

オス



全長2.8cmほど

メス

20週目

オス


メス

23週目

オス

メス

24週目


27週目



まとめ

今回の繁殖結果

この子達は2023年10月24日に生まれた子達です。

親魚は2021年5月頃に購入したペアです。

老齢のペアだったので繁殖できるか不安でしたが、産卵数は少なかったものの無事繁殖させることが出来ました。

孵化後はS水槽で飼育し、6週目の時点で特大プラケース(44×35×26cm)に移動しました。

11週目以降は容器を3つに増やし、約25Lの容器に6〜8匹の密度で飼育しました。

餌は稚魚が自由遊泳を開始した直後はゾウリムシを与え、その後はベトナムブラインシュリンプを1日1〜2回与えました。生後3ヶ月目あたりからグリンダルワームも与えています。

水換えの頻度は、最初の1週間は食べ残しが多いのほぼ毎日10%ほど換水、3週目あたりからは食べ残しが少なくなるので3〜4日に1度換水、特大プラケースに移動してからは週1回15%ほど換水してます。

6週目の時点で23匹居るのを確認、半年時点でオス4匹メス11匹の15匹が残りました。

サイズはオスメスともに全長2.8cmほどでほぼ一緒の大きさに育ちました。


フェニクルスの繁殖はこれで3回目です。2021年9月と2022年10月にも繁殖しています。

過去の2回は稚魚の飼育管理方法がまだ確立できておらず、病気で死んでしまったり成長不良の子が多く出てしまったりと思うように育てられませんでした。

今回の子達は産卵数が少なかった分スペースに余裕を持って育てることができたので、病気になることも無くサイズも大きく揃っていて体型も綺麗に育ちました。

かなり納得いく形に育てることが出来たかなと思います。

今回はメスに偏りましたが、雌雄は何で決まるかは結局まだよくわかりません。

経験上稚魚期の水質が関係しているのではと考えていますが、まだ試行回数が少なく測定機器もホビー用のもので正確性に欠けるのであくまで憶測の域を出ません。

前回同じペアで繁殖させたときも同じような雌雄比になったので、もしかしたら親魚の影響が大きいのかもしれません。

過去に別のペアから生まれたオス。2021年9月生まれ。

今後のブリーディングについてですが、過去に別ペアから生まれたオスが1匹だけ残っているので、次回はそのオスと今回育てたメスでブリーディングしていこうと思います。

【オマケ】リコリスグラミーの色の変化と寿命

他に書く機会が無いかもしれないのでちょっとオマケの話。

今回繁殖した親魚は2021年5月頃に導入していますが、当時と今とで色彩が変化しました。

2021年6月ごろ。
2023年10月ごろ。上と同じ個体。

導入直後に比べて鰭の青色の面積が広くなっています。

これは他のワイルド個体やF1個体にも見られた現象で、若い個体ほど鰭が赤く歳をとるごとに青色の面積が広くなっていくのではと思います。

原因は判りませんが餌や水質など飼育環境の影響か、もしくは単純に加齢の影響かと思われます。

ショーベタは成長に伴って色彩が変化することがあるという記事を見たことがありますので、リコリスグラミーでも似たようなことが起きるのかもしれません。

また、この親魚は記事執筆時点で導入から3年以上経過していますが、まだ健在です。

導入時点で成魚だったことを考えると最低でも3年半は生きていると思いますが、その間2回は繁殖しているにも関わらずまだ割と元気にしています。

リコリスグラミーは繊細なイメージから短命に思われるかもしれませんが、丁寧に飼育すれば5年かそれ以上は生きるような気がします。